絵描きの日記

考える絵描きの旅の記録や近況報告。

アート系のフリーマーケットに出展してきました

この6月は、アート系のフリーマーケットのような、青空の下で行われるイベントに3ヵ所ほど、出展登録しました。
 
今日までにすでに出展したイベントは以下の2つ。
6/9(土) 東京都 八王子 手仕事アートマーケット
6/17(日) 埼玉県 大宮 画家の小道
 
今週の予定はこちら。
6/23(土) 東京都 池袋 池袋西口公園フリーマケット「西の楽市」
 
 
八王子も大宮も、お客様との距離が近いのがいい感じでした。とても良かった。
 

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八王子「手仕事アートマーケット」の展示風景。神社の前で行われるフリマ。清々しい立地。
 
大宮の「画家の小道」は5月に続いて2回目の出展です。大宮駅の東口から徒歩約1分(AKI調べ)という便利な立地にあります。ラッキーなことに僕は大宮近辺に在住しているので、これからちょくちょく参加させて頂きたいと考えています。(ただ、来月7月はすでに仕事がありまして。すみません。)
八王子も、また秋ぐらいに検討したいですね。
 
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大宮「画家の小道」の展示風景。
 

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写真撮ってもらいました。ご購入頂いた作品と一緒にパシャリ。

 

ひとつ印象的だったのが、どちらの会場も、5月に出展したデザインフェスタで僕の作品を見て頂いた方に数名、再度足を運んで頂いたことです。いずれも、僕のTwitterのイベント告知をご覧になられてお越し頂きました。
デザインフェスタのときにも買おうか迷ったけど、しばらく考えてから、やはり購入したい気持ちが増した、と言ってくださった方もいました。
うーん、継続は大事と実感しました。
 
 
一度の展示では、大抵の場合2、3日か長くても1週間程度しか展示期間がありません。そして次の開催の有無は分からない場合も多いです。絵をご覧になられている側としては、気になった作品があった場合、その場で買うか買わないかを決めなければならないプレッシャーがあると思います。
 
しかし何度か購入の機会があれば、そういった要らぬプレッシャーは省けて、取り引きとしてはとてもフェアになります。本当に気に入った作品を買っていってもらえるでしょう。購入の機会が増えるということは、アートをまたさらに、気軽に感じてもらえることに繋がるんじゃないでしょうか。
 
というわけで、これからも作品制作と合わせて、出展の頻度は増やしていきたいと思います。貸しギャラリーさんを何度もお借りするお金はありませんが、こういったアートフェア的なイベントなら、継続もしやすいですからね。
 
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池袋はどんな感じかな~~。
 
しかし前提として、どのイベントも雨が降ったら中止なんですが。
なぜ6月なんて梅雨時を選んで、こんな集中的に青空イベントの予約をしてしまったのか自分でもよく分かりません。いや、たしか真夏になってしまうと暑さで辛そうだと思ったんだったかな。。。思い付いたが吉日。
 
ちなみにここまではどちらのイベントも奇跡的に晴れでした。
来週末も晴れることを祈って~。
 
ではでは
 

絵に作者のサインは必要か?

作品を売るようになった最初の頃、悩んだことの一つが、創った作品にサインを入れるべきかどうか、ということでした。

 
僕は正直、重要なのは絵そのものであって、サインなんて必要ないだろうと思っていました。サインなんて入れなくても、自分はこれでこの絵は完成したと思っている。別に誰が描いたかなんて(俺のことなんて)大した問題じゃないでしょう?と。
 
むしろ、画面の中で邪魔をする、余計な存在になってしまうのではないかと。それが心配でした。
 
 
 
結論から言うと
今はサインを入れるようにしています。
 
 
何故そんな風に考えが変わったのかというと
 
作品をご購入頂いた方からサインを求められることが多かったからです。
 
それ以上でも以下でもないのですが、
 
シンプルすぎるのでもう少しつらつら書くと、
 
年配の男性にも若いお姉さんにも、老若男女、サインを求める方はいらっしゃいました。
 
 
「(今買ったこの絵に)サインください!」
 
とか
 
「サインがなきゃ意味ないよ」
 
なんて言われたこともありました。
 
 
ああ、自分は、絵を買おうと決めてくれた人の気持ちがさっぱりわかってなかったな、とこのとき思ったんです。
 
「絵を買いたい」と思っている人ってどんな人でしょうか。なぜ絵を買う?
 
・引っ越しなど新生活になる節目に、気分を変えたい
・人へのプレゼントにしたい
・お部屋のインテリアとして飾りたい
・心を癒すツールがほしい
 
他にもあると思いますが、いずれにせよ、なんらかの買う動機があるはずです。美術館などで単に「絵を見ている」人とは違います。
 
そして買う動機があるから、それについて色々調べたくなる。逆に言うと、色々わかって理解していないと、なかなか手を出す気にはなれない。
 
なにせ、世の中に「一点もののアート」なんて沢山ありますからね。その中で目の前の絵を選ぶ理由がほしい。
 
加えて、服やCDと違って、絵は買い慣れないものです。
(※もっと気軽に買ってって欲しいと常々思っているわけですが。↓)
 
 
つまり、僕は「絵そのものが良ければそれでいいんだ」と勘違いしていたのですが、絵を買う人は、絵そのものに加えて、
 
その絵の背景、作者の意図、
どうしてその絵に価値があるのかがわかる理路整然とした情報
 
等も含めて「買いたい!」と思うわけです。
 
作者である僕=その絵のことがわかる唯一の人間と対話したからその絵を買ってもらえたんです。その辺に置いてあったら、心の中で気にはなっていたとしても、購入にまで至らなかったはずです。
 
だから、
「この絵は確かに僕という人間が責任もって描いたものです。
わからないことがあったら聞いてね」
 
ということを示すためにサインを入れるようにしました。
 
過去の作品についても、サインは入れていくようにしたいと思います。まぁでも、そもそも絵は画面として完成したと自分では思っているわけなので、かなーーーり目立たないような場所に書くことにしています。
 
画面に合わせて、目立たず、それでいて格好良いサインが書けるようになりたいものです。
 
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2018/8月追記
 
最近は作品の裏側にサインをすることが多いのですが、作品が乾くのを待ってるうちにサインすることを忘れるという事態がたまにあります。。。誠に申し訳ありません。
 
サインの有無と、私の作品への思い入れとは関係がないのですが。
もしこれまでご購入頂いた作品にサインが見当たらないのでサインが欲しい、という場合は、ご連絡くださいませ。お手数ですがよろしくお願い致します。
 
 

絵のことはわからない? もっと気軽に考えてください

~アート系のフリマにて~
 
「この一番小さいサイズの原画は3000円でお売りしてます。」
 
「3000円って聞くとな」
 
「お高いですか?」
 
「いや、俺、絵のことはわかんないからさ」
(去る)
 
 
 
~よく行くお店の店員との会話~
 
「ホームページ見たよ」
 
「ありがとうございます。どの絵がよかったですか?」
 
「そうね、いや、私、絵については素人だけどあの絵がよかったわ」
 
 
 
いらない。
 
その前置き、いらないですよ。
 
きっと自動的に枕詞のように会話の中に出てしまってるのだろうけど。
 
いらないですよ。
 
「わからない」って何ですか。
この絵の価値を決めるのは、僕かあなたしかいませんよ。
 
絵に感想を持つのに、
誰か知らない偉い人の威厳とかコメントは
いらないんですよ。本当に。
 
もっと自分の感覚を信じてくださーーい!!
 
 
もちろんね、ご自身の感覚として「お金を出すほどじゃない」と思われたのなら、そのまますーっと立ち去って頂ければ良いのです。もしも後ろ髪をひっぱられるようなら、「また後で来ますよ」とだけ言って、またホントに気が向いたときにだけ来てくれればそれで良いのです。
 
絵を描くほうは絵そのものを切磋琢磨するのが本業ですから、一瞬で感動してもらえるようなものをつくりたい。しかし、「この絵が欲しい」とまで思われなかったなら、それは自分の絵がそれだけの力を持ってなかったってことでしょう。
 
それなら仕方ないのです。
もっと自分が頑張るだけです。
 
 
ただ、それ以前に感じる
この壁はなに?なんなの?
 
 
絵がわかんないってどういうこと?
絵の「何」がわかんないの?
 
 
これ良い絵だな、ってあなたが感じたときに
必要な知識とか考えるべきことなんてなんもないよ?
 
 
そりゃ確かに
 
古い中世の絵画は時代背景や、
制作時期の作者の生活状況なんかを
知っていたほうがより面白いでしょう。
 
 現代アートもこれまでに
どんなムーブメントが起こって今に至るのか
知っていたほうがより面白いでしょう。
 
 
そういった分野の作品が何十億という値段で取引されているのをニュースで見て、なんでそんな値段がつくのかさっぱりわからず、「絵はわからない」という言葉に繋がるんでしょうか。
 
 
しかし、
もっと気軽に考えてください。
 
僕が描いて、売っている絵は、
あなたの部屋にあるカーテンや壁紙、家族・友人の写真、アイドルのポスターと一緒です。
 
あなたの部屋をデコレーションするのに使ってください。
 
朝、自身のモチベーションを上げるために
休日、友達を呼ぶ部屋の雰囲気を盛り上げるために
使ってください。
 
 
日本にはアートは根付かない、と言われてずいぶん経っていると思います。
 
その原因はなんでしょうか?
色々調べてみても、誰も明確な答えを持っていません。
 
バブル時代に投資の対象とされ、とんでもない値段で取引されていたせいで、「自分とは関係のない世界だ」と思う人が増えてしまったのでしょうか?
だから「絵はわからない」?
 
こんな風になってしまった経緯はわかりません。
 
でも改善の手段はわかります。
 
もっとアートの敷居を低くすることです。
 
 
敷居を低くしろ、というのは、決して作品を値下げしようと言ってるわけではありません。
現時点でも、材料費もまかなえないような、作者のかけた時間を考えると時給換算で最低賃金にも満たないような値段設定をしているのに、絵が売れない、という絵描きさんが日本中に大勢いると思います。実際に何人も会いました。
 
 
アートの敷居を低くするために、絵を描く側のアクションは、もっと、自分が何を考えて絵を描いているのか、アピールをすることではないかと思います。
 
なんとなく日本だと、画家というのは「浮世離れした人」のように囚われがちですが、(わざと演出してる場合は良いのかもしれませんが)そうするとどうしても、自分の絵に興味のある人がいたとして、その人に壁を感じさせてしまいます。
 
 
また一方で、絵に興味のある人には、
生活の中に絵画を取り入れることをもっと気軽に捉えてほしい。
 
カーテンを買い替えるように、絵を買っていってほしい。
 
皆の認識が変わり、アートというものについて自分で判断し、美術館にお金を払ってただ観に行くだけではなく、自分の生活の中に好みの作品を取り入れるのが当たり前の日本になれば、マーケットが生まれます。そうすれば絵描きはもっと本腰を入れて絵を描けます。もっと素晴らしい作品を生み出せます。
 
 
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絵を買うときに考えることなんてなんもないよ、と言いましたが、実際問題、気になってしまうのは以下の2つではないでしょうか。
 
 
1.部屋のどこに飾るのか
この絵はあの部屋のあのスペースに置こう。いや、ちょっときつすぎるかな? あそこの壁の余裕どれくらいだっけ。。。といったように、絵を使って自分の部屋の中をどう盛り上げるか。
 
当然、描いたほうとしてもせっかく気に入って頂いた絵はお部屋に長く飾って頂きたいので、
 
絵についてのイメージとか描いた人間はどういうつもりで描いたのかとか、どんな飾り方が良いだろうか
 
などは
 
どしどし聞いてください。
 
よく、絵を飾る場所がない。。。という方がいらっしゃいますが、それは気のせいです。
 今部屋に貼っているアイドルのポスターを少しずらして頂いて、その横に飾ってください。
 
 
2.絵をどう保管するのか
この絵は秋冬用、こっちは夏用にしよう。あれ、そうすると絵って飾らない時はどう保管しておけばいいの?なんていう場合。
 
 絵画の保管方法についてはネットなどで調べるとだいぶ理想的なことばかりがたくさん書いてあって
 
そんな金や場所あるかーい!
ランクルームまで借りるやつがいるかーい!
だからそうやって敷居を上げてんじゃねー!
 
ってなることがままあります。
 
例えば、うん十万で買った絵ならね。洋服だって、もしも100万円のコートを一着買ったら保管方法にも気を使うでしょう。何百万もしない、生活を彩るためにお手頃な金額で買った絵だからおざなりで良いというわけではありませんが、しかし
 
絵画だからといって、必ず最高級の保管条件が要求されるわけではありません。
 
直射日光を浴びないよう、また、生活の中でひっかき傷などができないように厚紙で包んでもらい、マツキヨで買った湿気取りを入れたクローゼットなどに保管してもらえば十分だと思います。
 
 
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とにかく、絵というものをもっと気軽に考えてほしい。
そんな浮世離れしたものじゃないんです。
 
部屋の雰囲気を変えることが出来る
はっと目に入ったときに心身をリフレッシュ出来る
 
そんなツールです。
 
そのことに気づいて、生活の一部として絵を飾る人は日本にもすでにいらっしゃいます。
 
生活の中に彩りが欲しいと思ったら、自分の感覚を信じて、絵を買い、自分の部屋に飾ることを試してみてください。
 

創意工夫して描く、スプレーアートの描き方いろいろ

絵描きはあまり、自分の制作技法を人に教えてはいけないと言われることがあります。独特の透き通る画風で有名なパリの寵児・藤田嗣治は、自身の作品の「乳白色の肌」の秘密を生涯にわたって一切語りませんでした。西洋画壇で絶賛された絵のノウハウなんてのは、そう人に教えられたものではなかったでしょうね。

 

ところでスプレーアートをしていると、「スプレーで描いているなんて信じられない!」と嬉しいお言葉を頂く場合もあるのですが、

 

このご感想にはある面で少し距離を感じるというか、ただ単にスプレーアート自体が知られてないだけで、絵の描き方としてはメジャーではないということを痛感します。

 

出来上がったものを見ても、筆を使った描き方と比べて、制作過程はイメージされにくいのではないでしょうか。

 

より作品に親しみを持って頂くためには、ちょっとでも制作過程を見知って頂いたほうが良いかな、と考えまして、この記事では少しだけ、自分が普段どんな道具を使い、それをどんな表現に使って絵を描いているのか、書いていきたいと思います。

 

 

1.スプレーアートの道具

スプレーアートでは、身近にある道具を使って絵を描きます。

何の道具を選ぶか、それをどのように使うか考えるのもスプレーアートを制作する上で楽しいポイントのひとつです。

 

僕がよく使うのはこんな感じ。↓

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ヘラ(スクレイパー

一旦吹き付けたスプレーを、乾かす前に「剥がす」作業に使います。写真にあるような油彩用のペインティングナイフ等も併用します。

この作業、基本的にスプレーが乾き切る前に描き上げなければならないので、一発勝負です。 

 

また、スプレーを上から吹き付けてしまえば細かいミスは修正可能なこともありますが、二度も三度もスプレーを吹き付けるとそのたびに画面が荒れます。

大きく画面に描いた山の稜線がちょっとでも気に食わなければ、修正は難しく、そのままごみ箱行きになってしまうことも。

 

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緊張する~

 

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道具としては、僕が良く使うのは金属のヘラで、しなりが絶妙に自分の手にフィットするものを選んで使っています。人によってはプラスチックのヘラなどのほうが自分の表現がしやすい、という場合もあるかも知れません。

 

丸い蓋

スプレーアートでは定番の道具です。

絵の中にとても綺麗な形の真円があるのを見て、「あ、これスプレーアートだ」なんて思う人もいるんじゃないでしょうか。

 

そんなこともあるので僕としてはあんまり丸蓋に頼るのは嫌なのですが、画面の中にひとつあるとバッと絵が引き締まるのも事実です。

 

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水平線や地平線、太陽の光の放射を描く場合などによく使います。

 

ただマスクするだけではなくて、光を表す色を吹き付けたいときはちょっと吹き付けるときの画面からの距離を変えてみたりすると表現が変わってきます。

 

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型紙(ステンシル)

木材家具などに文字を付けるいわゆるステンシルアートは最近DIYで人気ですね。

 

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アルファベットなどであれば、最近はセリアのような100円ショップでも便利なステンシルシートが売ってます。

セリアほんと便利だよね!!

 

また、自分で好きな型をつくれば、さまざまな表現が可能です。スプレーアートをする人の中には、非常に複雑な型紙を複数枚つくり、何層もスプレーを重ねることで絵を仕上げていく人もいます。

 

僕の場合は、風景の中に動物の絵柄をワンポイントで入れることがあります。

 

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動物と言いながら参考写真は人 

 

動物の絵を模写したものをアートナイフで切り取り、制作した型紙にスプレーを吹き付けるという流れです。

 

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アイディア次第でさまざまな表現を増やすことができる作業です。

 

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この他にも世のスプレーアーティストによく使用される道具は色々あります。

 スポンジとかチラシ・新聞紙とか、ラップとか、紙の欠片とか。

 

基本的に何をどう使っても大丈夫。スプレーアートを始めてみたい方は、自分の出したい表現を探しながらいろいろ試してみましょう~。

 

2. スプレーの吹き方いろいろ

ノズルを押したときにスプレー缶から噴射される流体は、基本的に距離が遠いほど広がる性質を持っています。つまり、1プッシュで噴射されるスプレーの量が一定だとすれば、距離によって、画面(紙やキャンバス)への塗料の当たり方(広がり方)は異なることになります。

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距離によって塗料の当たり方は異なる。

実際スプレーするときは、重力による落ち方も計算に入れておくと良いでしょう。

 

一般的に、プラモや木工家具などにスプレー塗装をする場合、きれいに塗装するコツとして「塗装物と一定の距離を保つこと」が推奨されますが、

 

スプレーアートでは逆に、このスプレー距離(画面までの距離)を故意に変化させることによって表現の幅を膨らませることができます。

 

画面の近くで吹けば強い光。

遠目に吹けば淡い光や星空。

といった具合です。

 

距離だけでなく、スプレーを吹き付ける「方向」によっても絵の流れ、勢いが変わってくるでしょう。

 

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 遠目に吹いて星空を表す様子(わかりづらい写真ですね)。

星については、ペインティングナイフに塗料を付けて弾く、というやり方をするときもあります。その場合は弾く方向によって天の川のような星の流れをつくったりできます。

 

また、スプレーは残量が残り少なくなってくると噴射にムラができ、ダマが起きやすいですが、これも使いどころによっては作品の味とすることができます。

 

噴射ムラを好きなタイミングで自在に扱うためには、異なる残量で同じ色のスプレー缶を複数用意しておかなければなりませんが、、、

実際、僕の場合は残量が残り少ない白や青色などを捨てずに手元に残しておいて、夜空の表現に使ったりすることがあります。

 

 

まとめ

ふだん一人であれこれ工夫してやってることを、改めてひとつひとつ言語化しようとすると、大変ですね。 

他にも、スプレーの乾燥時間を利用したグラデーションの作り方などを紹介しようと思ったのですが、疲れてきたので長くなってきたので今日はここまでです。

 

スプレーアートという手法は比較的新しい絵の描き方です。

 

そのため、スプレーアートの描き方を体系化していたり、この道の大家と呼ばれるような方はあまりいないような気がします。

 

それぞれ有名なアーティストはたくさんいらっしゃいますけどね。

 

その分、好きにやればいいんでしょうけど!

 

この記事で、スプレーアートをこれまでより少しでも身近に感じて頂けたら幸いです。

 

ではでは

 

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追記

 

この記事で記載した写真の一部はYouTubeにアップしている制作風景から抜粋したものです。よろしければ以下のリンクからご覧ください。

 

ついでにチャンネル登録もぽちっとお願いいたします。

 

www.youtube.com

 

働きながら、海外でバスキングする方法

オーストラリア・メルボルンに行き、ストリートアートの本場を観光するついでに自分もバスキング(路上パフォーマンス)を行おうと決めた翌日、具体的な旅のプランを決めました。

 

なんたってこれからやろうとしてるのはただのバスキングではありません。

 

ふつうは何週間か、何カ月か、ある程度余裕のある旅の期間、滞在しているうちに行うものだと思うけど

 

これからやるのは

 

なかなか長期休暇の浸透しない過剰な労働を美徳とする日本のしがないサラリーマンがたった4泊6日の貴重な連休にねじ込む弾丸バスキングツアーです。

 

ふだんは旅行に対して

「わざわざ予定を立てるなんてのは鬱陶しぃーーー。あそこ行ってこれやってあれ食べて、なんてなーんで休みの日にそんな予定詰めて行動せなならんのや」という考え方しかしないAKIなのですが、

 

今回はうまく予定をこなしていかないと自分が存分にバスキングをするためにはとても時間が足りないぞ、と考えていました。

 

 

実際にこなした旅程はざっくりこんな感じ。

4/29(日) 成田発→メルボルン着、ホテルチェックイン

4/30(月) 市街観光、画材屋さんでスプレーを現地調達、ビクトリア美術館観光

5/1(火) 市街観光、PM2時 安全講習受講・認可証ゲット、夕方ちょっとだけバスキング

5/2(水) 一日中バスキング

5/3(木) ホテルチェックアウト、一日中バスキング、夜に空港へ移動

5/4(金) 深夜0時便でメルボルン発→日本帰着

 

実質バスキングに費やせた時間は2日ちょいでした。

 

※今思えばもう一泊か二泊してきても良かったかも知れません。(GWなので一泊増やすごとに飛行機代が跳ね上がるのですが)後からそう思えるくらい、良いバスキングの体験をしました。

 

 

バスキングを行うためにメルボルン・シティからもらえるパーミット(認可証)は期限が3ヶ月(申請料$10)か1年($20)かを選択できます。(※物販もする場合はさらに追加で$50)

 

最低で3ヶ月間。

 

つまり、1週間未満でパフォーマンスしようだなんて奴のことはもともとあんまり想定されていないのです。

 

加えて、受講が必須で、その場でパーミットを手渡ししてもらうための安全講習(と勝手に略して呼んでいるが、正しくはSafety, Amenity and Performance Review)も二週間に一回しか行われていません。

 

短期旅行でバスキングを企画する人は、まずはこの講習が自分の旅程の範囲で行われているかどうかを確認しましょう ☆彡

 

そんな酔狂な人がそうそういるかわかりませんが、まぁこの記事は、そんな人がいたときのことを考えて書きます。

 

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ところで、バスキングについては許可を取らないで「いいから、やっちゃえやっちゃえ」的な勢いでライブを行う違法バスカーが世界各地で問題になっているようです。(日本人でも外国人でも)

 

場所によっては周囲の迷惑でなければ、現実的に罰せられることはないという場合もあるかも知れません。しかし、

 

基本的にバスキングをするときは、許可制度のある街または地域を選び、その場所でパーミットを取るにはどうすればいいか、事前に確認しましょう。

 

ばれなきゃいい、という考えを持つ人もいるかもしれませんが、「お金を稼ぐ正当な地位を有していないのに、お金を稼ぐ」という行為は立派な不法就労ですからね。世の中、なんでこんなルールがあるん?って思うこともあるかもしれません。でも、不法就労については間違いなく自分が滞在している国の人達に迷惑となるのでやめましょう。

 

正直メルボルンでも、あれ、もしかしてこの人許可取ってなくね?というグレーな人とも話をしたりしてたんですが、

 

「万引き目撃したから自分も万引きしてOK」とは考えないですよね。

 

必要なルールを守らない人が増えれば、それだけ世の中の取り締まりは厳しくなるものです。それは、パフォーマンスをしたい、表現をしたい自分たちのような人間の首を絞めることにもなります。

 

というわけで、僕は事前に許可を取りました。

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Pavement Art (街頭絵描き)のバスキング・パーミット。

行く前にネットで申請した期限は三ヶ月。

しかし、、、一年のほうにしておけば良かった~~!!

 

 

メルボルンのパーミットの取り方は単なる旅行者であっても、とても簡単。

自分のパフォーマンスや表現をしたい人にとってはとても魅力的な、整った環境を持つ場所のひとつだと思います。

  

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ネットを使ったパーミットの申請と講習の予約の仕方については、ほかのブログ等でも書かれているので調べてみてください。(このブログでも後日わかりやすい形で書きたいとは思いますが。)

 

タイミングが合う講習の予約が取れればあとは簡単。

 

当日この建物に行くだけです。

 

Council House 2, 240 Little Collins Street

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(※自分で撮った写真があまりに下手なので、片方はGoogleストリートビューより↑) 

 

 

ちなみに

建物に入ると、まずは係の方に台帳に名前を書くよう促されます。僕が待ち合いのフロアに入ったときすでに何人かの志望者がいましたが、その後もぞくぞくと入ってきて、最終的には30人くらいがまとめて受講しました。

 

人種もヨーロッパ系からアジアン、ヒスパニック、アフリカンなどさまざま。

 

この講習の場で自分のパフォーマンスを披露する必要はない(と事前連絡にもしっかり書いてある)のですが、なんだか普段着?からして普通じゃない人も。

 

 

・・・みんな面白そう。

 

 

ここにいる人みんなアーティストで、自分とおんなじ目的でこの場にいるんだな、と思うと、オーストラリアに来て感慨深いものがありました。

  

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航空会社やホテルの予約、空港からホテルまでの移動とか最近だと海外WiFiのレンタルなどなど、海外旅行の基本的な準備とは別に、

 

この短い期間でバスキングをするためにはいくつか確認しておく必要がありました。

 

大きくは次の2つ。

 

 1.画材屋さんはどこにあるのか?

 2.どこでバスキングをするのか?

 

 

 

 1.画材屋さんはどこにあるのか?

僕がバスキングで披露しようとしていたのはスプレーアートです。

 

そう、スプレーを使わないといけないのですが、

 

高圧ガスが充填されていて、爆発の危険性があるスプレー缶は、機内持ち込み・預け入れともに不可。

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・・・

 

で、どうしたかといえば、

 

パフォーマンス期間2日間のためだけに現地調達することにしました。

 

しかし知らない街ですぐに自分が欲しいものの買い物ができるかわかりません。

現地に到着してからの時間を無駄にしないために、ネットで目ぼしい画材屋さんの場所をチェックしておく必要がありました。

 

※ちなみに、メルボルンには日本の100均ショップ ダイソーもあるので、安価なものが買えないかと一応こちらも店舗の場所をチェックしていたのですが、ダイソーでは塗料スプレーを見つけることができませんでした。 残念。

 

結果、利用した画材屋さんはこちら。

親切なお兄さんが対応してくれました。

 

  Eckersley's Art & Craft

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可能な表現を増やすためには色数揃えたいけど、あんまり買いすぎても使い切れるはずがありません。制作する作品のイメージと照らし合わせて選び抜いたこの5色を購入しました。

 

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しかしこっちのスプレー缶は何故こんな外見のデザインが格好良いのか(*´Д`)ハァハァ

持ってるほうもテンション上がりました。

 

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2 どこでバスキングをするのか?

場所についても、時間があればのんびり自分に合った場所を探してバスキング生活を謳歌するが良いのですが

 

僕にはたったの二日間しかありません。

 

のんびりと

あっちにしようかな?それともこっちにしようかな~?

なんて選ぶ贅沢は僕には存在しなかったので、

 

こちらも事前準備というか、ある程度目星をつけておく必要がありました。

 

オーストラリアに滞在している日本人画家エンドウシノブさんにブログを通していろいろ教えて頂いたり、Googleストリートビューでちょっとだけ雰囲気を捉えてみたりして、

 

最終的に僕が選んだのは

 

セント・キルダ・ロードのビクトリア美術館前と、

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人通りの多いシティにあるスワンストン・ストリートのふたつ。

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その理由や、それぞれの場所で、実際バスキングをしたときの成果などは、(長くなってきたので)また後日。

 

ではまた

 

作品のバックボーンを示すこと

先日メルボルンに短期旅行したときは面白いように絵が売れました。

 

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自分が気に入ったものならお金を払って絵を買うっていう行為が、オーストラリアの人たちにはとても自然な感じ。

 

でも日本だって、上から下までみんな絵が好きな国のはず。

 

ただ、

実際に販売をしていると、単に「その絵が好き!」⇒だから買おう、という流れになることは少ない気がします。

 

なんというか、

日本人独特の感覚ではないかと思うのですが、

 

どれが好きか(自分的に価値があるか)

ではなくて

どれが正しいか(世間的に価値があるか)

で考える人が多い気がします。

 

「絵はわからない」という言葉を発する人の多いこと。

 

akiartworks.hateblo.jp

 

 

好きと思ってくれたら買ってってくれればいいのにね。

 

 

もちろんメルボルンでも、対面で話をしたり、その場で絵を描くパフォーマンスをしていたので、ただ単にその絵を気に入っただけでなく、僕のことを「応援したい」という気持ちで買っていってくれた方もいたと思うのですが。

 

 

現状、僕は日本で絵描きをしていて、日本で絵を売っている。少なくとも日本では、単に僕の絵を好き!と思ってもらえただけではそこからなかなか購買に至らない。

 

※・・・購買って書くと抵抗のある人もいるでしょうか?でも真剣に創作活動を”継続”することを考えたときに、絵の需要と供給について考える必要はあると思うのです。

もういっそ土台を日本から移すってのも手ではあるけど。それ一択なのは悲しい。だから、皆さんもっとアートにお金をまわしてください。(正直)

 

 

 

 なんとか日本で絵を売れるようにするにはどうすればいいか?

 

日本にはアートを買う文化が無い!!

 

と嘆くのは

事実だとは思いますがアホらしいので

 

なんとか出来ることはないかなといろいろ考えたんです。

 

そのうちの方法のひとつとして、

まずは、自分を知ってもらうことが必要かな、と思いました。

 

今もやっているつもりではあるけど、もっともっと。

 

 

自分を。作品ではなくて自分(作品のバックボーン、背景、背骨。)を示す。

 

で、作品を売る。

 

 

僕の場合は、ずっと絵を描いてそれを仕事にしてきたわけではないけれど、ずっとモノづくりの世界に携わってきたというバックボーンがあります。

 

「あなたが気に入ってくれたこの作品は

こんな足跡を踏んできた人間が

こんな思いで描いたものなんですよ」って

プレゼンすることが、価値になる。

 

と思ったので、

自分のバックボーンについてつらつら書いておきたいと思います。

 

 

 

 

・・・今後ね。

 

 

 

 

・・・近いうちに。

 

 

 

 

怠け者です。すみません。

 

 

 

 ご興味を持って頂いた方は、まずはホームページのプロフィール欄にあるバイオグラフィー、良かったら見てみてください。↓

 

akispraypaint.tumblr.com

 

 

ではでは

 

メルボルン弾丸バスキングツアーを記す

2018年5月、ゴールデンウィーク休暇を使ってオーストラリア・メルボルンへ行ってきました。

 

僕は普段、ほとんど旅行に興味がありません。

 

行ったら行ったで楽しむと思いますが、なんだか、ただ有名な場所に行く、風景を見る、というだけではふんぎりがつかない出不精なのです。

 

ちょくちょく旅行に行く人の感覚がわかりません。

 

 

だから前回の海外旅行に行ったのは、もう3年も前、しかもプライベートでは初めての海外で

「ちょっとスコットランドでスコッチ飲んできます」

Facebookに投稿していいねを貰いたいがためだけにスコットランドの首都エディンバラまで行って以来でした。

 

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※「スコッチ」とは、日本でも人気のお酒ですが、スコットランドにおいてのみ製造されたウィスキーを指します。帰国後はちょうど当時放映していたNHK朝ドラの影響でしばらくあだ名がマッサンでした。

 

 

本場でウィスキー(ワインじゃないよ)のテイスティングを学んだり、夜のエディンバラでバーめぐりをしたり。酒好きにはたまらない経験だったなーーー。

 

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※スコッチウィスキーエクスペリエンス。スコッチの製造工程がわかる博物館。入場すると最初にディズニーランドばりのライドに乗り、ウィスキーの精?のおじいさんがスコッチについて教えてくれる。その後は奥の部屋で各地のスコッチをテイスティングしたり、最古のスコッチを拝んだり。スコッチ、スコッチ。

 

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 スコットランド地ビール ブリュードッグのビア・バー。ビールを撮ろうとしていただけなんだけど、自らフレームに収まってくれたノリのいい店員の兄さん。くすっと笑える思い出をありがとう。

 

 

 ・・・と、スコッチとビールの話がだいぶ長くなってしまいましたが、

 

 

このように、

割と明確な目的(例:スコットランドでスコッチを飲む)がないと

なかなか動けない、ふだんはインドア派でエアコンの効いた部屋大好き人間の僕が、連休中の旅行先をメルボルンに定めた理由。

 

それは

 

 

芸術の街メルボルン

ストリートアートを堪能すること

 

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そして

 

自分自身で路上パフォーマンスをすること

 

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もともとの目的はひとつ目だけでした。

ストリートアートが観たいという理由だけでオーストラリア旅行を決断していました。

 

スプレーアートという表現を選び、活動を始めて数ヶ月。

 

「どこかで、世界の本場の表現を見ておく必要があるんじゃないの?」とそれらしい理由を掲げて連休中の観光先を探していたんです。

 

スプレーを使った作品、どうせなら街全体で盛んなところがいいな。

 

それならやっぱりストリートアートだ。

ストリートアートをこの目に焼き付けたい。

 

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日本でも、原宿とか渋谷とか、または都会でなくても行くとこいけば、街中に絵は描かれています。

 

中には素晴らしい作品もあるかも知れないけど(そりゃゼロじゃないだろうけど)

 

皆さんもそうではないかと思いますが、日本で普段目にするストリートアートっていうのは、

 

基本、

 

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せせこましい!!

 

 

 

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描くならちゃんと描け!!!

 

 

 と思ってしまうような状態のものばかり。

( ※画像はGoogleストリートビューより。)

 

 

急いで描いてるんだろうけど、それにしたってさ~。

(※仮にどんなに素晴らしい作品であっても、無許可で描くのは許されない、ということはもちろん承知しております。)

 

こういうホントの落書きではなくて、丹精込めて作られた壁画をたくさん見れる場所はないだろうか?

 

 ・・・

 

ググったらいっぱいあった。

 

ストリートアートで有名な街。 

オーストラリア・メルボルン

ドイツ・ベルリン、スペイン・グラナダ

マレーシア・ペナン、台湾・台北・・・・・・

ブラジル・サンパウロアメリカ・ニューヨーク、

南アフリカケープタウンポルトガルリスボン

コロンビア・ボゴタアイルランド・ダブリン、

フランス・パリ、タイ・バンコク・・・・・・

 

 

・・・この中で僕がメルボルンを選んだのは、

 

路上で大道芸人さんや歌手、演奏家や絵描きがパフォーマンスをするバスキングの環境がとても整っていたり

 

毎週末各地で地元のアーティストによるアート・マーケットが開催されていたり

(日程上行けなかったけど)

 

街のヴィクトリア国立美術館には現代アートを含めた7万点もの作品が揃っているなど

 

ストリートアートだけじゃない、

「芸術の街」と呼ばれるこの場所に興味を持ったからです。

 

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ぜひこの街の雰囲気を堪能したい!!!

 

 

というわけで、もともとは街の観光、特にストリートアートを訪ねるのが旅の主題でした。バスキングについては「ふーん、世の中いろんなことやる人がいるのねー」くらいにしか思ってませんでした。

 

 

でも色々と調べていくうち、、、

 

 

(旅行に行く前のあき)

へー、いいな。メルボルンってとこは街をあげて路上パフォーマーを盛り立ててるのか。

 

街公認で、申請が通りやすいから、パフォーマーさんは堂々と表現できるわけだ。

 

バスキングって初めて知ったけど面白そうだな。

 

 

日本じゃ都内とかで許可が下りる場所はあるけどあり得ないくらい狭き門だし、

 

真面目に申請出しても取り合ってくれる所がないから駅前とかで歌ってる人の99%は無許可だもんな。(ソースなし)

 

路上パフォーマンス楽しそう~。

 

 

・・・結構、向こうに住んでる日本人のバスカー(バスキングする人)も多いんだ。

 

日本語のブログで手続きとか体験談を書いてる人も結構いる。。。

 

なるほど、なるほど。

 

・・・

 

あれ、これ簡単じゃね?

 

パーミット(許可証)取るのに必要なのがたった10豪ドル(800円くらい)?

(※期限3カ月の場合。CDなど物販も行いたい場合は+50豪ドル。)

 

外国人でもネットで申請するだけ

 

行こうと思ってる日程(ゴールデンウィーク)の前半に、2週間に一回しかない安全レビュー会(受講必須)があるのか。。。

 (↑たまたま超ラッキー)

 

・・・

 

・・・

 

 

高い金払って旅行するんだし。

ぽちっとな

 

 

そんな感じで旅の中身は

優雅なストリートアート探索ツアーから

あんまり時間に余裕のない弾丸バスキングツアーに。

 

・・・

 

役に立つものかわかりませんが

このブログでは 

 

なかなか長期で外国に行ったり住んだりするのは厳しいけど、

 

あきと同じようにバスキング(路上パフォーマンス)に興味をもった人が日本のどこかにいた場合に備え、

 

自分がやってきたことを記していきたいと思います。

 

ではでは

 

 

2018/6/6、関連記事を追加しました。

akiartworks.hateblo.jp