絵描きの日記

考える絵描きの旅の記録や近況報告。

絵の価格を決めるときに知っておきたい事実

最近はありがたいことにリクエストを頂いて絵を描くことが増えてきたので、オーダーメイドを受け付ける際の詳細についてまとめたページをつくりました。
 
価格については、だいぶリーズナブルに設定したつもりです。
デパートや大きな画材屋さんで売っているような、いまいち説明が少ない小さな油絵で3万円とか、美術年鑑*に記載されている画家さんで1号(絵の長辺が22cm)が5万円とか、10号(絵の長辺が53cm)で50万円とかいうものよりは。
*展覧会の出展回数などを元に美術年鑑社という会社が決めた画家の評価額がずらりと並んでいる雑誌
 
 
なんだろう。基本、高いですよね、日本で買える絵って。
絵を手に入れようとすると、すごーーーく高いか、友達や兄弟で絵が上手い人にタダ同然で描いてもらうか、そのどちらかしか選択肢がないように思います。多くの場合。
 
 
画家が渾身の力を込めて作成した絵なら、少なくとも時給は数千円くらい取って、それプラス画材代とアトリエ・場所代くらいはペイできるような価格設定にするべきだと思いますが。
デパートなんかに行くと、粗製乱造したような作りの風景画が、なんの説明もなく高い値段で置かれていることが多いように思います。(個人の勝手なイメージです)
誰が買うんだ、ってなる。
 
描くほうが損ばかりする価格設定ではいけませんが、やっぱり、基本的に高いですよ。日本の絵って。もっと中間が増えればいいのになぁ~といつも思います。
 
 
なので自分の絵の価格は、多くの人に手が届きやすそうで、かつ自分自身のモチベーションが保てそうなラインに設定したつもりです。
 
あと、絵の質とは別だろうという思いは有りつつも、やはり客観的に多くの人にわかりやすいのは「絵の大きさ」なので、サイズによって値段を分けるようにしました。
 
そこで、日本の「規格サイズ」と言われているキャンバスのサイズについて改めて調べてみることにしたのですが。。。
 
 
 
正直に言うと、
この世界の適当さ加減にびっくりしました。
 
 
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キャンバスには縦と横の比率によって4つほどの種類があります。
 
F: Figure(人物画向け)長方形。
P: Paysage(風景画向け)細長い。
M: Marine(海景画向け)Pよりもう少し細長い。
S: Square(正方形)
 
~~向けと書いてますが、単なる愛称で、例えばFのキャンバスだから人物画しか描けぬということはありません。これらの記号の後ろに大きさを表す号数という数字がついて、キャンバスのサイズを表します。
 
このキャンバスサイズによって自分の絵の価格を決めようと、いろいろ調べていると、それぞれの縦横比には以下のような由来があることがわかりました。
 
 
M ⇒ 人が最も美しいと感じる黄金比(1:1.618)
F ⇒ M(黄金比)を半分に割ったもの
P ⇒ 日本の建築物などにも多く見られる白銀比(1:1.414)
(Sは正方形なのでもちろん1:1)
 
 
おー♪ 黄金比ね。これはキャンバスなんて馴染みがない人にも説明しやすいやんか。
どれどれ、例えばMの1号だとその大きさは120mm x 220 mmと決まっているから、その比率は、、、 
 
 
 
黄金比=1:1.618
120:220 (M1号)=1:1.833
 
 
 
ぜんぜん違うじゃん。嘘じゃん。
 
 
 
いや、まぁこの約0.2の違いを大きいと見るか小さいと見るかの基準は、ないと言えば確かにないんだけども。俺の感覚だとむちゃくちゃ大きいんですけど。
 
さらに調べてみると、過去にも同じことに疑問を持たれた方が、各号数においての縦横比の計算までされたものをブログで公開なされていたので、ちょっと引用させて頂きます。
 
画家 鳥越一穂氏のブログです。

torilogy.net

 

以下は各号数の縦横比の表。

縦横比って、号数によって見事にバラバラなんだそうです。

Mに限って見ると、ぴったり黄金比の1.618なんて一つもありません。数字をナメて1.6で考えたとしても、許せるのはM50~80号ぐらいだけですかね。。。

 

 
 
同じFならF、MならMで、違うのはサイズだけで、縦横の比率は同じだとすっかり思い込んでいました。
 
以下グレー部はただの愚痴。
製造時のばらつきは当然あるとしても、そもそもネライ値である規格自体がバラバラってどういうこと? なんでこんな見事にバラバラで根拠のない比率が、しかもミリ単位で日本中に広まっちゃってるの? 昔の人って何考えてんの? 「規格」の意味わかってる? (このもどかしさを誰に伝えればいいのか。。。)
 
こうなってしまった背景としては、もともとフランスで生まれたキャンバスの規格が日本に導入されたとき、「尺寸」の単位で四捨五入されたことが問題で、その後メートル法が導入された後も尺寸法を元にしたサイズがそのまま使われた、ということのようです。
 
 
とにかくこれではFとMは黄金比、Pは白銀比を元にしたサイズですよ、なんて説明もできません。わかりやすいのに。僕が一番不満なところはここです。
 
 
 
 
だって
 
 
M: 細長い
 
 
って書くより
 
 
M: 黄金比なんだぜ
 
 
って書くほうが絶対にカッコイイじゃないですか。
 
 
 
 
おしまい。
 
 
 
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もっと絵を気軽に。池袋西口公園フリマ、APG FREESTYLE出展

先週末は6/23の土曜日に池袋西口公園で行われたフリーマーケット「西の楽市」に出展してきました。あいにくの天気で一時間半しか居られませんでしたが。梅雨だしなぁ。

 

しかしそのたった一時間半の間に、結構な人数の方にお声かけ頂きました。すごく好感触。中には絵描きさんもちらほら。池袋、絵を描く方多いんですね。開催場所が東京芸術劇場の前だから、絵にも興味のある人は多いかな~なんて安易に考えてましたが。

 もう少しいられたら良かったな~。また参加したいです。

 

https://www.instagram.com/p/BkWf2vFBzSA/

池袋西口公園のフリーマーケット「西の楽市」に行ってきましたー✨しかし雨が大粒となってきたので、撤収します😅1時間半しかおらんかった〜#池袋 #フリマ #西の楽市 #スプレーアート #絵描き #akispraypaint #spraypaint #sprayart #spraypaintart #freemarket #ikebukuro

 

 

そういえばたまに、絵のオーダーメイドは可能なのか?という質問を頂くようにもなりました。ありがたいことです。

 

オーダーメイド、基本的に受け付けております。

価格帯や依頼方法など、いずれどこかにまとめ書きしておこうと思います。

絵を買われる側としては分からないこと多いですよね。特に価格については絵というと"小さいサイズでも何万円"ってイメージをされるかも知れませんが、もっとリーズナブルにご提供できればと考えています。

考えてるだけでなく、売る側が情報提供を怠ってはいけませんね。少々お待ちください~。

 

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その次の日の日曜日には、横浜市保土ヶ谷にあるギャラリー APG FREESTYLE 様に作品を置かせて頂きましたー。

 

https://www.instagram.com/p/Bkbh9vLBUfw/

横浜市の保土ヶ谷で、絵の展示をさせて頂くことになりました(*´꒳`*)保土ヶ谷駅のすぐ近くで、一階は料理屋さんになっています。お近くにお越しの際はぜひ見て行ってください〜#apg #100人展 #保土ヶ谷 #横浜 #ギャラリー #アート #スプレーアート#sprayart #spraypaint #gallery

 

 

ここが面白いのは、とにかく絵とお客様との距離が近いところです。

一階は沖縄風料理などを出される立ち飲みBAR「あるこーるすたんど」で、BARに来られたお客様は気軽に二階にある画廊へ入ることができ、気に入った作品があれば購入できる、という形式を取られています。

 

日頃、もっとアートの敷居を低くして、気軽に考えてもらわないと、いつまで経っても日本にアートは根付かない、と考えているAKIなのですが、ただただ日本のアート文化に落胆するところから、具体的に「だから、どうするか」と考えて行動することに移行しないといけません。

僕個人が出来ると考えているアクションとしては、自分が何を考えてこういった作品をつくるのか、人と対話を重視することや、池袋のような対面で実売を行うフリーマーケットなども活用して、販売機会を増やすことを行っています。

APG FREESTYLEさんの活動には、さらにひとつの具体的なアプローチを見れた気がしました。

 

未だに、この2018年においても、投資目的でしか絵を買えないというバブル時代に囚われた人の話もよく聞きますが、絵にはもっと、普通の人に、日々頑張っている人達に感動してもらえる力があります。

そういった人にそもそも作品に触れてもらうためには、作品をつくる側、紹介する側がアートの敷居をもう少し低くしないといけません。APG FREESTYLEさんの試みは、とても面白いものだなと共感した部分があったので、今回参加させて頂くことにしました。

ギャラリーとあるこーるすたんどは、保土ヶ谷駅からすぐの商店街の中にあります。お近くにお寄りの際はぜひ~。

 

 

apgfreestyle.weebly.com

 

 

 

 

僕が描きたい絵のコンセプト なぜこのような作品をつくるのか

僕の作品には、「境目」をテーマにしたものが多いです。
 
 
 
昼と夜の境目
 
今日と明日の境目
 
黄昏時
 
 

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 (Title:明日)
 

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  (Title:良い予感)
 
 
 
 
 
もしくは
 
 
 
 
 
この世とあの世の境目
 
この世界と宇宙の境目
  
現世と夢
 
 

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   (Title:あの先にある何処か)
 

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  (Title:夢で見た景色)
 
 
 
 
 
 
世界の端を飛行する鳥
 
太陽と月を見守る猫
 
光の射す側を目指す海亀
 
 
 
そんな風景
 
 

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  (Title:境界線の風景)

 

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   (Title:光の射す方へ)
 
 
 
 
 
 
 
 
 
何かが変わるとき
 
まだ変わり切っていない、その瞬間
 
最も色彩のグラデーションが広がる、そのとき
 
 
 
 
その光景を表現したい
 
 
 
 
 
子供の頃、そろばん塾の帰り、
 
太陽の下でポケモンを交換しあったあの頃
 
 
 
空き地に子猫の秘密基地をつくり、
 
初めて会った友達と笑いあったあの頃
 
 
 
 
そんな時間も夕方になると終わり
 
世界は入れ替わる
 
大人になっていくにつれ
 
世界は入れ替わる
 
その入れ替わる瞬間は
 
白でも黒でもない
 

異なる世界が入り混じる

 
 
 
 
 
 
太陽が傾き
 
地表との距離が長くなるにつれ
 
青は散らばり
 
赤色だけが人の目に届く
 
青と赤が入り混じる
 
 

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    (Title:昼と夜)
 
 
 
 
 
このときの
 
期待と不安と高揚感
 
 
 
 
そんなものを、僕は表現したい
 
 
 
 
 
 
 
 
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なんか出来たな。
これ、あとでプロフィールに加えておこう。
 
 

スプレーアートをする上で間違いなく一番大事なこと

タイトルの通り、スプレーアートをする上で間違いなく最も重要なことをお伝えします。
 
 
 
それは、、、、、、、、、
 
 
 
、、、、、、、、、、、、
 
 
 
 、、、、、、、、、、、、
 
 
 
、、、、、、、、、、、、
 
 
 
防毒マスクを買うこと。
 
 
 
 
これは間違いない。
 
 
 
入口は狭そうに見えて、実はスプレーと紙さえ買ってくれば家のベランダでもできちゃう簡単お手軽なスプレーアート。
 
スプレーアートが最初に広がりを見せたのは80年代のメキシコ・シティという説があります。そこから現在まで30数年、インスタグラムやフェイスブックなどのSNSで僕が確認できた限り、北米、南米、欧州、アジア、ロシア、、、全世界にスプレーアートを楽しんでいる人がいます。
 
そんな、多くの人に慣れ親しまれているスプレーアートですが、忘れてはいけません。
 
 
スプレーは体に悪いんです。
 
 
僕は普段、臭いが少ない水性塗料スプレーを使用しています。水性塗料は、油性塗料やラッカー塗料と比べると臭いが少なく、安全性が高いと言われるものです。
 
安全性が高い、その根拠としては、人体に影響を与えるVOC(揮発性有害化合物)の添加が、水性塗料は油性塗料などに比べて極端に少ないとされています。
 
 
 
少ない
 
 
 
そう、「少ない」んです。
 
 
 
水性塗料にも、VOCが
全く含まれていない訳ではありません
 
 
 
VOCが体に取り込まれるとどのように悪いのでしょうか?
広く知られている健康被害としては、VOCに起因して、化学物質過敏症シックハウス症候群が発症すると言われています。
化学物質過敏症による症状は、気管支炎や喘息などを含め、さまざま考えられます。
 
 (画像は経済産業省のHPより)

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実は僕も、スプレーアートを始めた頃に防毒マスクを買っておいたものの、しばらくやっていくうちに面倒臭くて着けないことが度々ありました。水性塗料は臭いがそれほど気にならないこともあり、慣れたつもりでマスクはせずに制作を続けていたんです。
 
実際、着けていると鬱陶しいんですよね、マスクって。少し高級なものだと、着脱が簡単なように工夫されていたり、着けているストレスが少ないタイプもあるようですが。
 
ある時、風邪をひいて寝込んだのですが、熱などの症状は引いても、咳だけが消えない期間が一ヶ月以上続いたんです。もう四六時中、特に人と会話をしようとすると咳が止まらず、体力もどんどん奪われて。。。とても辛かったです。近所の内科の先生に相談し、出た結論は当分の間スプレー禁止でした。まぁ、スプレーアートの話をしたら当然かな、と思いました。
 
しばらくは処方された気管支拡張薬のお世話になったりして。。。とにかくマスクを着けないのは失敗でした。それからは、スプレーを使用するときは必ず防毒マスクを着け、交換用のフィルターも購入するようにしました。
 
気管支拡張薬(イメージ)

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インターネットで見る限り、初心者向けにスプレーアートのやり方を説明しているサイトは結構あるのですが、少なくとも日本語のサイトでは、あまり防毒マスクの重要性について説いている所はありませんでした。
(確認できた範囲で、防毒マスクを着けましょうと書かれていたのはアートパフォーマーのファイターさんのHPだけでした。もちろん僕が見つけてないだけかも知れませんが。)
 
なので僕も、これからスプレーアートを始める人の参考になるよう、防毒マスクの重要性や、それを使わないときのリスクについて、書いておこうと思ったのです。
何をするにしたって、一番大事なのはあなたの安全ですからね。
 
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マスクと言っても、こんな普通のマスクではダメです。
何も着けないよりはマシかも知れませんが、VOCの吸収を抑える役目は果たしません。
 

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マスクと言っているのはこういうものです。

価格は2千円~3千円程度が多いようです。

 ↑ 今現在僕が使っているタイプ。

 

 

世界的化学メーカー3M社のラインナップはこんな感じ。

有機ガス用の「フィルター付き」のものを選びましょう。

 

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最後に、
あまり怖いことばかりを言って、スプレーアートをこれから始めたい人の心をくじくことはしたくないので、ちょっとだけつけ足しておくと、
 
頻繁にスプレーで作業をするわけでなければ、防毒マスクを使わなくても、吹いている間は息を止め、空気を吸い込まないようにすれば問題ないかも知れません。もちろん、周囲は空気の通り道が出来るように換気をしてくださいね。
 
ただし、定期的にスプレーアートをするようになった場合は、ぜひとも防毒マスクを購入しましょう。
 

考えるべきなのは、何故やるのかと、どうしたら出来るのか

たまには時事ネタでも。
 
アメリカで別姓のままご結婚された夫婦が、「自分たちが公的に結婚していることを証明出来るようにしてほしい」と日本国を訴えているニュースがTVで流れていました。
 
なんで別姓に出来ないんだろう?
あんまり首突っ込んだことないけど。
 
今は夫婦同姓を全国民が強制されているわけだけど、個人の結婚観によって、夫婦別姓を「選べる」ような法律にしてほしいってことでしょう。同姓にしたい人は今まで通りすればいいんだから、別に多くの人に影響はないと思うんだけど。
 
どうもちょっとググってみると、
「親の名前が違っていたら小学校でいじめられる子供が増えるだろう!」
みたいなことを理由とする人がいるようです。
 
え、いまどき?
名前が違うどころか、シンママだって当たり前の世の中じゃないですか。
 
あとは「夫婦が同姓であることで家族のキズナが保たれる」みたいな。いずれにしても根拠がよく分からない「できない理由」でした。
 
---------
 
「できない理由」なんてのは、いくらでも挙げられるものです。
 
もちろん、念のため言っておきますが、できるかできないかを考える以前に、「それ本当にやる必要あるのか?何故やるのか?」と考えることのほうが重要です。話の対象が「やるべきこと」「やりたいこと」であるのが前提の話です。
 
(どうでもいいことに「どうしたら出来るのか」を延々と考えていたら、それはブラック企業的な作業になってしまいます。何故できないか? そりゃ意味がないからです。)
 
「やるべきこと」「やりたいこと」に対してはできない理由ばかりを挙げてはいけません。できない理由を列挙するのではなくて、「課題は何なのか」といった捉え方をするのなら問題ないのですが。考えるべきなのはそれらの課題を前にして「どうしたら出来るのか」です。
 
先のニュースは、
「同姓を強要されるのはこれまでの自分を否定されたような気がする」
「別姓であることで、独立した人格同士が寄り添って生きていけると考える」
といった価値観の人の結婚が認められるためにはどうすればいいか、という話です。
 
 多くの人の人生に絡む問題。考える価値は大きいですよね。加えて、「別姓は嫌だ、もしくは問題がある」という考え方の人に別姓を押し付けるわけではありません。
 
一体何が本当の課題なんでしょうね?
 
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できない理由を挙げると便利なこともあります。
自分にとって面倒くさい事を人から押し付けられそうになったら「できない理由」をばんばん挙げればいいんです。おすすめです。そうすれば話が先に進みませんから。
 
不真面目に見えますか?
 
でも普段、おじさんもおばさんも、官公庁も企業も、大人も子供も、お姉さんも、「できない理由」ばっかり挙げる人はよく見かけますよね。
 
そうか、日本人ってみんな結構、不真面目なんですね。
 
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できない理由を挙げてばかりではいけません。
できない理由を考えるのは、むちゃくちゃ簡単なことです。
 
考えるべきなのは、何故やるのかと、どうしたら出来るのかです。
 
 

アート系のフリーマーケットに出展してきました

この6月は、アート系のフリーマーケットのような、青空の下で行われるイベントに3ヵ所ほど、出展登録しました。
 
今日までにすでに出展したイベントは以下の2つ。
6/9(土) 東京都 八王子 手仕事アートマーケット
6/17(日) 埼玉県 大宮 画家の小道
 
今週の予定はこちら。
6/23(土) 東京都 池袋 池袋西口公園フリーマケット「西の楽市」
 
 
八王子も大宮も、お客様との距離が近いのがいい感じでした。とても良かった。
 

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八王子「手仕事アートマーケット」の展示風景。神社の前で行われるフリマ。清々しい立地。
 
大宮の「画家の小道」は5月に続いて2回目の出展です。大宮駅の東口から徒歩約1分(AKI調べ)という便利な立地にあります。ラッキーなことに僕は大宮近辺に在住しているので、これからちょくちょく参加させて頂きたいと考えています。(ただ、来月7月はすでに仕事がありまして。すみません。)
八王子も、また秋ぐらいに検討したいですね。
 
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大宮「画家の小道」の展示風景。
 

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写真撮ってもらいました。ご購入頂いた作品と一緒にパシャリ。

 

ひとつ印象的だったのが、どちらの会場も、5月に出展したデザインフェスタで僕の作品を見て頂いた方に数名、再度足を運んで頂いたことです。いずれも、僕のTwitterのイベント告知をご覧になられてお越し頂きました。
デザインフェスタのときにも買おうか迷ったけど、しばらく考えてから、やはり購入したい気持ちが増した、と言ってくださった方もいました。
うーん、継続は大事と実感しました。
 
 
一度の展示では、大抵の場合2、3日か長くても1週間程度しか展示期間がありません。そして次の開催の有無は分からない場合も多いです。絵をご覧になられている側としては、気になった作品があった場合、その場で買うか買わないかを決めなければならないプレッシャーがあると思います。
 
しかし何度か購入の機会があれば、そういった要らぬプレッシャーは省けて、取り引きとしてはとてもフェアになります。本当に気に入った作品を買っていってもらえるでしょう。購入の機会が増えるということは、アートをまたさらに、気軽に感じてもらえることに繋がるんじゃないでしょうか。
 
というわけで、これからも作品制作と合わせて、出展の頻度は増やしていきたいと思います。貸しギャラリーさんを何度もお借りするお金はありませんが、こういったアートフェア的なイベントなら、継続もしやすいですからね。
 
---------
 
池袋はどんな感じかな~~。
 
しかし前提として、どのイベントも雨が降ったら中止なんですが。
なぜ6月なんて梅雨時を選んで、こんな集中的に青空イベントの予約をしてしまったのか自分でもよく分かりません。いや、たしか真夏になってしまうと暑さで辛そうだと思ったんだったかな。。。思い付いたが吉日。
 
ちなみにここまではどちらのイベントも奇跡的に晴れでした。
来週末も晴れることを祈って~。
 
ではでは
 

絵に作者のサインは必要か?

作品を売るようになった最初の頃、悩んだことの一つが、創った作品にサインを入れるべきかどうか、ということでした。

 
僕は正直、重要なのは絵そのものであって、サインなんて必要ないだろうと思っていました。サインなんて入れなくても、自分はこれでこの絵は完成したと思っている。別に誰が描いたかなんて(俺のことなんて)大した問題じゃないでしょう?と。
 
むしろ、画面の中で邪魔をする、余計な存在になってしまうのではないかと。それが心配でした。
 
 
 
結論から言うと
今はサインを入れるようにしています。
 
 
何故そんな風に考えが変わったのかというと
 
作品をご購入頂いた方からサインを求められることが多かったからです。
 
それ以上でも以下でもないのですが、
 
シンプルすぎるのでもう少しつらつら書くと、
 
年配の男性にも若いお姉さんにも、老若男女、サインを求める方はいらっしゃいました。
 
 
「(今買ったこの絵に)サインください!」
 
とか
 
「サインがなきゃ意味ないよ」
 
なんて言われたこともありました。
 
 
ああ、自分は、絵を買おうと決めてくれた人の気持ちがさっぱりわかってなかったな、とこのとき思ったんです。
 
「絵を買いたい」と思っている人ってどんな人でしょうか。なぜ絵を買う?
 
・引っ越しなど新生活になる節目に、気分を変えたい
・人へのプレゼントにしたい
・お部屋のインテリアとして飾りたい
・心を癒すツールがほしい
 
他にもあると思いますが、いずれにせよ、なんらかの買う動機があるはずです。美術館などで単に「絵を見ている」人とは違います。
 
そして買う動機があるから、それについて色々調べたくなる。逆に言うと、色々わかって理解していないと、なかなか手を出す気にはなれない。
 
なにせ、世の中に「一点もののアート」なんて沢山ありますからね。その中で目の前の絵を選ぶ理由がほしい。
 
加えて、服やCDと違って、絵は買い慣れないものです。
(※もっと気軽に買ってって欲しいと常々思っているわけですが。↓)
 
 
つまり、僕は「絵そのものが良ければそれでいいんだ」と勘違いしていたのですが、絵を買う人は、絵そのものに加えて、
 
その絵の背景、作者の意図、
どうしてその絵に価値があるのかがわかる理路整然とした情報
 
等も含めて「買いたい!」と思うわけです。
 
作者である僕=その絵のことがわかる唯一の人間と対話したからその絵を買ってもらえたんです。その辺に置いてあったら、心の中で気にはなっていたとしても、購入にまで至らなかったはずです。
 
だから、
「この絵は確かに僕という人間が責任もって描いたものです。
わからないことがあったら聞いてね」
 
ということを示すためにサインを入れるようにしました。
 
過去の作品についても、サインは入れていくようにしたいと思います。まぁでも、そもそも絵は画面として完成したと自分では思っているわけなので、かなーーーり目立たないような場所に書くことにしています。
 
画面に合わせて、目立たず、それでいて格好良いサインが書けるようになりたいものです。
 
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2018/8月追記
 
最近は作品の裏側にサインをすることが多いのですが、作品が乾くのを待ってるうちにサインすることを忘れるという事態がたまにあります。。。誠に申し訳ありません。
 
サインの有無と、私の作品への思い入れとは関係がないのですが。
もしこれまでご購入頂いた作品にサインが見当たらないのでサインが欲しい、という場合は、ご連絡くださいませ。お手数ですがよろしくお願い致します。