絵描きの日記

考える絵描きの旅の記録や近況報告。

考えるべきなのは、何故やるのかと、どうしたら出来るのか

たまには時事ネタでも。
 
アメリカで別姓のままご結婚された夫婦が、「自分たちが公的に結婚していることを証明出来るようにしてほしい」と日本国を訴えているニュースがTVで流れていました。
 
なんで別姓に出来ないんだろう?
あんまり首突っ込んだことないけど。
 
今は夫婦同姓を全国民が強制されているわけだけど、個人の結婚観によって、夫婦別姓を「選べる」ような法律にしてほしいってことでしょう。同姓にしたい人は今まで通りすればいいんだから、別に多くの人に影響はないと思うんだけど。
 
どうもちょっとググってみると、
「親の名前が違っていたら小学校でいじめられる子供が増えるだろう!」
みたいなことを理由とする人がいるようです。
 
え、いまどき?
名前が違うどころか、シンママだって当たり前の世の中じゃないですか。
 
あとは「夫婦が同姓であることで家族のキズナが保たれる」みたいな。いずれにしても根拠がよく分からない「できない理由」でした。
 
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「できない理由」なんてのは、いくらでも挙げられるものです。
 
もちろん、念のため言っておきますが、できるかできないかを考える以前に、「それ本当にやる必要あるのか?何故やるのか?」と考えることのほうが重要です。話の対象が「やるべきこと」「やりたいこと」であるのが前提の話です。
 
(どうでもいいことに「どうしたら出来るのか」を延々と考えていたら、それはブラック企業的な作業になってしまいます。何故できないか? そりゃ意味がないからです。)
 
「やるべきこと」「やりたいこと」に対してはできない理由ばかりを挙げてはいけません。できない理由を列挙するのではなくて、「課題は何なのか」といった捉え方をするのなら問題ないのですが。考えるべきなのはそれらの課題を前にして「どうしたら出来るのか」です。
 
先のニュースは、
「同姓を強要されるのはこれまでの自分を否定されたような気がする」
「別姓であることで、独立した人格同士が寄り添って生きていけると考える」
といった価値観の人の結婚が認められるためにはどうすればいいか、という話です。
 
 多くの人の人生に絡む問題。考える価値は大きいですよね。加えて、「別姓は嫌だ、もしくは問題がある」という考え方の人に別姓を押し付けるわけではありません。
 
一体何が本当の課題なんでしょうね?
 
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できない理由を挙げると便利なこともあります。
自分にとって面倒くさい事を人から押し付けられそうになったら「できない理由」をばんばん挙げればいいんです。おすすめです。そうすれば話が先に進みませんから。
 
不真面目に見えますか?
 
でも普段、おじさんもおばさんも、官公庁も企業も、大人も子供も、お姉さんも、「できない理由」ばっかり挙げる人はよく見かけますよね。
 
そうか、日本人ってみんな結構、不真面目なんですね。
 
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できない理由を挙げてばかりではいけません。
できない理由を考えるのは、むちゃくちゃ簡単なことです。
 
考えるべきなのは、何故やるのかと、どうしたら出来るのかです。