自分の絵を人に売れるようにする具体的な3つのポイント
絵の内容は素晴らしいのに、絵が売れない。
それって、絵を買うという文化が日本に浸透していないこともあるかも知れないけど、作品をつくる側にも配慮が足りない部分があるんじゃないでしょうか?
この記事では、絵を描く側から行うことができる配慮として思いつくことを書いてみました。
1.紐をつけよう
まず最低限、作品の後ろ側に、作品を掛けるための紐(ひも)を通しましょう。
話はそれからです。わざわざ購入したのに、飾れないものを家に置きたくないですよね。
紙の作品であれば、額やフレームの後ろに。
張りキャンバスや木製パネルの作品であれば、木枠の部分に錐(きり) で穴を開けて紐を通せる金具をねじこみ、紐を通すなどしましょう。
考えてみてください。
せっかく思い切って買ったこの世にひとつしかない作品に、壁にかけるため、自分自身の手で上手く仕上がるかも分からないのに錐 でグリグリ穴を開けられる人が一体どれくらいいるでしょうか?
買った瞬間から自分の部屋のデコレーションに使えるようになっていれば、これほどの心配りはありません。
錐は安いドライバーセットを買えば大抵入っています。
紐を通す金具にはヒートンなどがあります。ホームセンターにも売っていますし、軽量な作品に用いるのであれば、セリアなどのお求めやすい価格のものでも問題ないでしょう。
2.サイズを考慮しよう
個人的には「部屋に飾る場所がないから。。。」と言うのは大抵の場合で本当の理由ではないと感じていますが、本当に、絵の内容はとても気に入ったのに、サイズが大きすぎると感じて手に取れなかった、という場合はあるでしょう。
僕自身が住んでるのも日本の普通のアパートなので、そうですね、だいたいFの10号(53cm×45.5cm)を超えたあたりから、作品の値段がお手頃であっても、自分のものにすることを躊躇してしまうかもしれません。
10号までならいけるかな、と思います。飾る場所にもよりますが。それと、S10号かF10号かM10号かでもだいぶ印象が変わってきますよね。普段アートイベントや展示をしているときの売れ筋の大きさもやはりSMか、1号~4号くらいと小さめです。
そうはいっても自分は大きな作品を作りたいんだ!! という人もいると思います。僕も大きな作品をつくることがあります。もちろん、つくりたいようにつくって問題ありません。
ただ、お部屋に飾ってもらいたい、という思いもあるのであれば、作品を作り始める前にサイズについても検討しましょう。
つくる作品に幅があることは良いことです。
3.丁寧な仕事を心掛けよう
明らかに作品の内容とは関係ないキズがついていたり、ホコリがついていたり、
額やフレームにとても味とは言えないキズ・汚れがあったり、ガラスが割れていたり、
パネルの裏側を見れば端材を使ったとすぐわかる作りだったり。
そういうのは、作った側よりも、それを自分のものにしようかどうかを検討している人のほうが、よく目に入ってきます。
絵の中身も大事ですが、その状態や、使う枠・フレームも、ひとつのパッケージとしてお渡しするんだ、ということを忘れず心掛けてください。
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いかがでしたでしょうか。
他にもあるかと思いますが、大事なことは要するに、作品を買って頂ける人のことを考えて、できる配慮をしましょうということです。
絵は音楽と同じで、ジャンルも人の好みも千差万別です。
数ある絵の中で、あなたの作品を気に入ってもらえたなら、それだけで奇跡に近いのです。
だからその絵を、気に入ってくれた人に届けられるよう、できることをしましょう。
ではでは。